Vol.72 イワナは臆病だけど、たくましい!?
渓流釣りで人気のイワナはとても警戒心が強く、少しでも人の気配を感じると奥へ隠れてしまう臆病な魚として知られていますが、実はとってもたくましい驚きの一面があります。


イワナは、渓流魚の中でも最も源流域に生息しており、水位がほとんどない最上流域でも生きることができるたくましさを持っています。
ほかの魚は水がない場所になると弱ったり、その場でバタバタするだけで身動きがとれなくなりますが、イワナは水を求めてヘビのように這いながら地上を移動したり、横たわった状態からでも胸ビレを器用に使って起き上がり、川の中へ戻っていきます。
この事から釣り人の間でイワナは「歩く魚」と言われています。
また、山奥のキレイな渓流にしか生息しないことから穏やかで神秘的なイメージを持ちますがその性格は実は非常にどう猛で、昆虫や小魚、カエルなど、動くものなら何でも食べる肉食魚です。
30cmを超える個体は「尺イワナ」と呼び、中には50cmを超える個体も存在し、大型になるとネズミやトカゲ、ヘビなどの小動物までも食べるようになります。
イワナは釣る以前にその存在を目にする事も難しく、渓流釣りをする人にとっては憧れの魚となっています。
何でも食べてしまう性質から食欲旺盛の時に出会うと生エサはもちろん、動くものなら何でも食らいついてくるため、釣りの対象としてルアーやフライフィッシングをする人にも人気です。

イワナは「渓流の王者」と言われているんだそうです!
自らが生きる手段を持ち、生命力がとても強いですよね。
臆病なのではなく、そのたくましさや警戒心の強さが山奥でも生きていける理由なのかもしれませんね。